プロ人材活用の最前線「HiPro Direct Networking Day 2024」開催

2024年、コロナ禍を経て多様化する働き方や、企業や事業が抱える様々な課題に対する新たな解決策を求める動きが活発化しています。3月8日、転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社のプロフェッショナル人材の総合活用支援 サービス「HiPro(ハイプロ)」は、日比谷国際ビルコンファレンススクエアで「HiPro Direct Networking Day 2024」を開催しました。プロ人材と企業が一堂に会し、そのマッチングや活用に関する先進的な議論が繰り広げられました。企業の課題解決や組織改革におけるプロ人材の貢献を紹介するこのイベントでは、業界のリーダーたちが講演し、ノウハウを共有しました。登壇者たちが提示した事例やアイデアは、プロ人材活用の新たな可能性を示唆し、参加者たちに大きなインスピレーションを与えました。

多様な働き方と企業課題:HiProが切り拓く新たなる未来

パーソルキャリア株式会社 執行役員 兼 タレントシェアリング事業部 事業部長 鏑木 陽二朗氏

オープニングトークでは、現在の労働環境がコロナ禍を経て大きく変化し、従来の働き方に多様性がもたらされていることが強調されました。企業や事業が抱える様々な課題も同様に高度化しており、その解決に向けたスピーディーな対応が求められています。HiProブランドは、この多様化する働き方と企業課題の結びつきから生まれ、現在、HiPro Biz、HiPro Tech、HiPro Directの3つのプロダクトを通じて、企業が抱える課題に対して柔軟な解決策を提供しています。特にHiPro Directは、プラットホームを通じて個人と企業をマッチングし、課題解決を支援するサービスです。
現在の労働市場では、従来の雇用形態にとらわれず、個人が自らのスキルを活かした働き方を選択する傾向が強まっています。一方で、企業側の人材活用の柔軟性はまだまだ低く、これらの新たな働き方に対応する体制が整っていないのが実情です。このような状況に対し、HiProは、減っていく労働人口やその社会的な課題を解決するために、1人が1社の中でずっと働くのではなく、経験を様々な場所で活かし、磨き、そして現職に戻ることを促進する、スキル循環社会の構築を目指し、柔軟な人材活用によって社会課題の解決をしていくことを鏑木氏は語りました。

対談セッション〜株式会社メルカリ 取締役会長 小泉 文明氏

左からパーソルキャリア株式会社 エグゼクティブマネージャー 兼 HiPro Direct責任者 大里氏、株式会社メルカリ 取締役会長 小泉氏

激論!改革のリーダーが語る。日本企業の伝統と文化を輝かせる「人と組織のあり方」をテーマとして、株式会社メルカリ 取締役会長 小泉 文明氏が登壇し、パーソルキャリア株式会社 タレントシェアリング事業部 エグゼクティブマネージャー 大里 真一朗氏との対談セッションが行われました。

大里氏:伝統と革新という言葉は、まさに鹿島アントラーズがスピリットとして掲げているものだと思います。アントラーズの経営に参画して、小泉さんが捉えたアントラーズの伝統や歴史は、どのように捉えられていますか?
小泉氏:組織において守らなければならない伝統と文化という価値観があると思っています。僕らはM&Aで入っていく中で、クラブに関わる全ての人々が大切にしている価値観があります。サッカーチームとしてのアントラーズは、試合に勝利しタイトルを獲得することや、地域との緊密な関係を築いていくことが、その伝統の中核をなす部分です。これらの価値観は組織の基盤であり、変えてはいけないと考えています。
逆に変えていかなければいけないところは、アントラーズのビジネス面だと考えました。社員やテクノロジーの活用を通じて、クラブ経営を高度化し、収益化を促進する事です。元々がBtoBの企業が親会社でしたが、私どものBtoCのネット企業に変わった事により、より一層コンシューマにより沿った経営が出来ればと思います。

大里氏:ニュースを拝見すると、アントラーズの経営権を取得する段階で最初は反対意見があったということも伺っていますが、組織内部を変革する過程では、規則やルールに関する葛藤や苦悩もあったのでしょうか?
小泉氏: IT企業がトラディショナルな会社に入ると、簡単にデジタル化すればいいという考えに陥りがちです。しかし、単にデジタル化するだけではなく、会社をどう変えていきたいのかというビジョンが重要です。DX化が進んでも、社員にとっては余計なツールが増え、混乱が生じる可能性があります。
最初のプレゼンでは、野球型組織からサッカー型組織への転換を提案しました。野球型組織では、指揮命令系統がありますが、サッカー型組織では流動的であり、各自が戦略に基づいて判断し行動します。良い組織は、正しい情報が流通し、正しい情報に基づいて意思決定がされ、迅速に行動に移すことが重要です。そして、正しい情報がなければ意思決定ができないと考えています。
サッカーと同様に、チームメンバーの位置や状況把握が重要であり、正しい情報が欠かせません。そこで、現場で常に正しい情報を確保するためにはどうすればいいかを議論し、まずは働き方の基盤を変えることが最初のステップだと思います。

大里氏:人材採用、人材調達についてですが、特にアントラーズは地域という因子が絡むことによって採用が難しくなる状況もあるかと思いますが、何か大事にされていることはありますか?
小泉氏:採用に関しては、適切な給与を支払うことが重要です。スポーツ業界では、やりがいを搾取される傾向があると感じており、これは不正だと考えています。したがって適切な給与を支払い、人材に投資することが大事だと考えています。
良い人材を獲得するためには、投資が不可欠です。そのためには、収益を上げていくことに目を背けず、適切な報酬や評価制度を導入し、ハイパフォーマーには適切な給与を提供する仕組みが必要です。
鹿島市は、東京から車で約1時間30分程かかりアクセスが難しいため、採用が困難です。なので、働き方はメルカリと同じツールを使い、六本木ヒルズのオフィス、もしくは鹿島のオフィスどちらでも通勤OKとしています。
働き方の多様性に対応するためには、組織文化と適切なツールが重要です。これがなければ、多様な働き方を受け入れることは難しいです。私たちはコミュニケーションを重視し、組織文化を守りながら、副業をうまく取り入れています。

大里氏:文化とツールというお話もありましたが、メルカリでは昔から、そのような人材採用はしていたのですか?
小泉氏:昔から副業を推奨していました。今ではかなりの数のメンバーが副業をしています。それは、外で色々なパフォーマンスを発揮すると、色々な学びがあり、インプット、アウトプットの繰り返しでその人が成長していくと信じています。

大里氏:最後に、多くの経営者の皆さんは、リーダー特有の悩みを持っていると思いますが、リーダーとして小泉さん自身で、新たな視点も含めて大事にしていることはありますか?
小泉氏:今は、多様な人材をまとめることがリーダーシップに求められています。従来のように同じ文化で育った新卒だけでなく、転職などにより異なるバックグラウンドを持つ人材が増えています。そのため、リーダーは自らの言葉で会社のミッションや方向性を明確に提示する必要があります。
会社のミッションやビジョン、そしてターゲットなどの普遍的な要素が非常に重要であり、これらがしっかりと定義されていれば組織は安定します。経営者の役割は、会社の重要性や将来の方向性を明確に定義することです。リーダーシップの基盤は、これらの要素を明確に伝えることであり、組織の未来を継続的に伝えることが重要だと思っています。

今回の「HiPro Direct Networking Day 2024」では、多様化する働き方、そして企業として課題解決に向けた、プロ人材と企業が協力して新たなビジネスの可能性を探る場として非常に有益な情報を得ることが出来たのではないかと思います。
プロ人材の活用に興味をお持ちの企業や個人は、HiPro Directのサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。自社や組織の課題解決に向けて、プロの力を借りることで、より効果的なビジネス展開が可能となるのではないでしょうか。

プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro」
URL:https://hipro-job.jp/