家族の一員としてペットと暮らす人が増えるなか、「大切な存在の幸せを願いたい」と思う気持ちは誰しも同じではないでしょうか。そんな飼い主の想いに寄り添うように、福岡県八女市の福島八幡宮が、愛犬の健康や安全を願う新しい授与品を発表しました。
登場するのは、犬の種類ごとにデザインされた「愛犬守り」、九星気学に基づいて仕立てられた「ペット御守」、そして繊細な切り絵でチワワを描いた「切り絵御朱印」の3種類。それぞれに“家族を思う気持ち”が込められています。
福島八幡宮では以前から、ペットと一緒にお詣りする「ペット祈願」を行っており、豆柴のシロちゃんという神社の看板犬も訪れる人たちに笑顔を届けています。今回の新しい授与品は、そんな神社ならではのやさしい発想から生まれたもの。
手のひらに収まる小さなお守りには、「いつもありがとう」「これからも元気でいてね」という願いが静かに宿っています。愛犬を思う日常のひとときに、そっと寄り添ってくれる存在になりそうです。
ペットも“家族”として祈る時代へ

かつて神社といえば、人々の健康や商売繁盛、家内安全を願う場所というイメージが一般的でした。しかし、近年はその対象が少しずつ変化しています。
家族の一員として犬や猫を迎え、日々の暮らしを共にする人が増えたことで、「ペットの幸せを祈る」という新しい文化が広がりつつあります。
福岡県八女市にある福島八幡宮も、そうした時代の変化をいち早く感じ取った神社のひとつです。長い歴史を持ちながらも、現代の人々の暮らしに寄り添い、家族の形が多様化していく中で「人と動物の絆を大切にしたい」という思いを形にしてきました。
ペットを大切にする人たちの多くは、日々の健康を願いながらも「何かあった時に守ってあげられない」という不安を抱えるものです。そんな飼い主の心に寄り添うように誕生したのが、今回の新しい授与品です。お守りや御朱印という日本古来の祈りのかたちを通じて、愛犬の健やかな日々を願う──福島八幡宮の試みは、まさに“今”の社会を映す象徴といえるでしょう。
また、こうした取り組みが特別な地域の出来事にとどまらず、全国の神社や人々の意識を少しずつ変えていくかもしれません。信仰や祈りの対象が「人からペットへ」と広がることで、命の尊さをより身近に感じる機会が増えています。福島八幡宮が発信するこの温かなメッセージは、多くの飼い主にとって共感できるものではないでしょうか。
愛犬を想う気持ちをかたちに ─ 『愛犬守り』と『ペット御守』

福島八幡宮が新たに頒布を始める授与品の中で、まず注目を集めそうなのが「愛犬守り」です。
プードル・チワワ・柴犬・ダックスフンド・ブルドッグの5犬種をモチーフに、それぞれゴールドとシルバーの2色で展開。どれも可愛らしく上品なデザインで、キャリーバッグや首輪、ペットカートなどに付けやすいサイズ感になっています。
お守りはすべて祈祷済みで、愛犬の健康と安全、そして長寿を願って作られています。
家の中や外出時に、そっと身につけることで「一緒に守られているような気持ちになれる」という安心感が得られそうです。犬を飼っている人にとって、単なる飾りではなく「絆を形にした小さな証」として心に残る授与品になるでしょう。

続いて紹介したいのが、九星気学に基づいて仕立てられた「ペット御守」です。
九星気学とは、生年月日からその人(や存在)の性格や運勢を導き出す東洋の思想。
このお守りは、それぞれの運気を高める“開運色”を取り入れ、ブラック・ブルー・レッド・ピンクなど9色で展開されています。どの色も美しく、ペットの個性に合わせて選ぶ楽しみもあります。

特に注目したいのは、ひとつひとつ手作業で結ばれた“叶(かなえ)結び”。
「口」と「十」を組み合わせて“叶”の字になることから、昔から「願いが叶う」とされてきた縁起の良い結び方です。
この御守は、福島八幡宮の巫女であり九星気学鑑定士としても活動する内山智亜理さんが監修。ひとつひとつに祈りと想いを込めて仕立てられています。
「うちの子がこれからも元気でいてほしい」「いつまでも笑顔で過ごしてほしい」──。
そんな願いを静かに託す場所として、福島八幡宮の授与品は多くの飼い主にとって特別な意味を持つはずです。
形としては小さなお守りですが、そこに込められた祈りの重みは決して小さくありません。
わんちゃんシリーズ第3弾「切り絵御朱印 チワワ」

神社といえばお守りやおみくじを思い浮かべる方も多いですが、近年は御朱印を集める人も増えています。そんな中で注目されているのが、福島八幡宮の「切り絵御朱印」シリーズです。繊細な切り絵の美しさと、愛らしい犬のモチーフが組み合わさった作品は、単なる御朱印の枠を超えた“アートのような一枚”として人気を集めています。
今回登場するのは、「柴犬」「プードル」に続くシリーズ第3弾となる「チワワ」。
つぶらな瞳とふんわりとした毛並み、大きな耳が印象的なチワワの姿を、柔らかな色合いと緻密なカットワークで表現しています。花々に囲まれた姿はどこか優しく、見ているだけで心が温かくなるような穏やかさがあります。
御朱印はもともと参拝の証として受け取るものですが、この作品には「日々をともに過ごす愛犬への感謝」や「小さな命を慈しむ気持ち」も重ねられています。
犬を飼っていない人でも、その丁寧な仕上がりややさしい世界観に惹かれることでしょう。信仰とアートが融合したこの御朱印は、現代の“癒し”の象徴ともいえそうです。
また、シリーズ化されている点にも福島八幡宮らしい継続した想いが感じられます。
柴犬・プードル・チワワと続く展開は、それぞれの犬種を愛する人々の心をくすぐり、犬好きの参拝者が自然と神社に足を運ぶきっかけにもなっています。こうした柔らかい発想が、神社をより身近に感じさせる理由のひとつなのかもしれません。
小さなお守りに込める“ありがとう”の気持ち

授与品の頒布にあたり、福島八幡宮の吉開雄基宮司は「愛犬は長い時間をともに過ごす、家族として欠かせない存在。小さなお守り一つでも“いつもありがとう”“これからも元気でいてね”という気持ちを形にできる」と語っています。
その言葉の通り、今回の新しいお守りや御朱印には、単なる祈願を超えた“感謝の想い”が込められています。
福島八幡宮では、以前からペットと一緒に参拝できる「ペット祈願」を行っており、犬や猫など多くの飼い主が訪れています。境内では神社のアイドル犬・豆柴のシロちゃんが参拝者を迎え、訪れる人たちを笑顔にしているそうです。
人と動物の間にある温かい絆を大切にしてきたこの神社だからこそ、今回の新しい授与品が生まれたのだと感じます。
愛犬を想う気持ちは、特別な日でなくても日々の中にあるものです。
それでも「犬の日」である11月1日は、その想いを改めて形にできる日かもしれません。
仕事や日常に追われる中でも、ふと目にしたお守りが「一緒に過ごせる時間を大切にしよう」と気づかせてくれる。そんな優しい存在として、多くの人の心に寄り添っていくことでしょう。
福島八幡宮の授与所では、11月1日午前0時からオンラインでの頒布も始まります。
手に取るその瞬間、きっと愛犬の笑顔が頭に浮かぶはずです。
大切な家族と共に生きる今という時間を、この小さなお守りがそっと見守ってくれる──そんなぬくもりのある物語が、八女の地から静かに広がっていきます。
福島八幡宮 概要

福島八幡宮は、福岡県八女市の中心部に鎮座する由緒ある神社です。
古くから地域の守り神として親しまれ、厄除けや交通安全、商売繁盛など、さまざまな祈願で多くの人が足を運びます。
近年は、ペットも家族の一員として暮らす人が増えたことから、「ペット祈願」や「愛犬守り」など、時代に寄り添った祈りを届けるようになりました。
穏やかな雰囲気に包まれた境内は、訪れる人の心をやさしく癒やす場所として親しまれています。
所在地:福岡県八女市本町105-1
公式サイト:https://fukushimahachimangu.or.jp/









