三陸・常磐の海の幸×人気飲食店コラボメニューを味わいつくす!「三陸・常磐うみうまフェア」全国主要エリアで開催

三陸・常磐の海の幸を堪能できる「三陸・常磐うみうまフェア」が、2026年2月1日(日)から2月28日(土)まで全国の人気飲食店で開催されます。

今年で第6回を迎えるこのフェアは、過去最大規模となる136店舗が参加。三陸・常磐の水産加工品を使い、シェフの工夫と技術によって磨き上げられた“UMIUMAグルメ”が各店に登場します。

フェアに先立ち、2026年1月13日に東京・虎ノ門の「Social Kitchen TORANOMON」で行われたメディア向け試食会にて実際に提供されるお料理の一部が披露されました。目の前で仕上げられていく料理とともに、その味わいと背景をレポートします。

「三陸・常磐うみうまフェア」とは?

「三陸・常磐うみうまフェア」は、東日本大震災で甚大な被害を受けた水産加工業者への販路回復支援の一環としてスタートしたグルメフェアです。

三陸・常磐の水産物の魅力を全国に広く届けるため、水産加工業者と人気飲食店が手を取り合い、毎年新たなフェア限定メニューを開発しています。

6年目を迎える今回は、和洋中からエスニック、ご当地料理、スイーツまで、約300種もの多彩なメニューが登場。全国各地の参加飲食店で味わうことができます。

試食会当日は、会場の「Social Kitchen TORANOMON」に3店の参加店舗とそれぞれの食材提供を手がけた水産加工業者の代表者が集結。食材の特徴やメニュー開発のポイントが語られるとともに、提供メニューの実演調理が行われました。

三陸・常磐の恵みを味わう三皿

シェフの調理風景を目の前に、会場内にはすでにいい香りがただよっています。

では、関東エリアで提供される代表的なメニュー3品をご紹介します。

GOOD MORNING CAFE 中野セントラルパーク×中澤水産「穴子のラケとミラノ風リゾット 」

「穴子のラケとミラノ風リゾット」2480円(税込)

サフランとパルミジャーノで色と香りづけをしたリゾットの上に、鉄板で焼き上げた開き穴子を乗せたミラノ風リゾット。鮮やかな見た目と穴子のこうばしい香りが食欲をそそります。

あらかじめ蒸し上げた状態から焼き上げ、照り焼きに味付けされた穴子は、表面カリッと中はふっくら。脂ののりもよく、濃厚な風味が広がります。 バターで風味付けしたリゾットは若干固めの仕上がり。パルミジャーノのまろやかさが穴子のうまみを引き立て、完成された味わいに仕上がっていました。

食材に使用されているのは、福島県相馬市の中澤水産が手がける「開き穴子」。

同社では大型の生け簀で約1トンの穴子を活魚の状態で管理し、飲食店からの注文に応じて生きたまま取り上げ、すべて手作業で開いて加工しています。

鮮度を保ったまま冷凍出荷されるため、加熱調理でも身のふっくら感と脂の旨みが際立つのが特徴です。

このメニューを味わえるのは、中野に店を構える「GOOD MORNING CAFE 中野セントラルパーク」。

同店ではこのほかにも、「目光のベニエ アンチョビのロメスコソース」(900円)や、「福島県産 藁焼き“やなぎ蛸”のセビーチェ」(1,480円)などがラインナップされています。

GOOD MORNING CAFE 中野セントラルパーク 公式サイト:https://gmc-nakano.com/

あばら大根 西葛西店×マルゲン水産「三陸の恵み 海グラタン」

「三陸の恵み 海グラタン」1078円(税込)

タラを主役に、ワカメ、牡蠣をたっぷりと詰め込んだグラタンは、三陸の海の香りとうまみをぎゅっと閉じ込めたような味わいが印象的な一皿です。

素材本来の風味を生かすため、味付けは塩のみとシンプル。ホワイトソースにはクリームチーズを加え、コクを持たせながらも重たくなりすぎないバランスに仕上げています。

提供時には目の前でバーナーを入れて仕上げるため、焼き立てのこうばしさとチーズの香りが立ち上り、食欲を一層かき立てます。 下処理を最小限に抑えたタラと牡蠣の旨み、ワカメの磯の風味が溶け合い、最後まで飽きのこない味わいでした。

八戸港に水揚げされたタラを、3枚におろして加工した「冷凍真タラフィーレ」を提供したのは、青森県八戸市のマルゲン水産。

同社では、目利きのプロがせりにて仕入れ、その時期の旬の食材をその日のうちに加工して出荷しています。 すでに3枚に加工されているタラは使い勝手がよく、和洋中さまざまな料理に生かせる万能食材として重宝しそうです。

こちらのメニューを味わえるのは「あばら大根 西葛西店」。 「自家製しびれ厚揚げ 気仙沼フカヒレあんかけ」(968円)、「旨味帆立とコラーゲンXO醤 クリチーポテサラ」(858円)も併せて提供されます。

あばら大根 西葛西店 公式サイト:https://abaradaikon-nishikasai.owst.jp/

GINZA ONO Gratia-Smoke Dining-×大興水産「キンキの煮付け」

「キンキの煮付け」3480円(税込)

北海道・東北地方で“北の海の赤い宝石”とも称される高級魚のキンキを使った煮付け。盛りつけられた器からも、料理の格の高さを感じさせます。

じっくり煮付けても身崩れのないしっかりした肉質。箸を入れるとホロっと身ばなれが良く、ふっくらした食感が印象的です。 煮汁に使われた九州醤油が淡泊な味わいのキンキにしっかり染み込み、特有の甘みと脂が絶妙に調和した上品な味わいでした。

食材に使われたキンキ「冷メンメラウンドIQF」は、宮城県石巻市の大興水産の提供です。

冬の時期が旬のキンキは、脂ののった状態のまま急速凍結技術で加工しているため、解凍後にもしっとり柔らか。脂のうまみもしっかり保たれ、高級魚の贅沢な味わいをそのままに実感できそうです。

三井ガーデンホテル銀座築地に併設の「GINZA ONO Gratia-Smoke Dining」は、“蒔火料理”を主体とした高級志向のレストラン。

このほかにも「大甘エビのカルパッチョ」(3180円)、「ズワイ蟹たっぷり マッシュルームのラビオリグラタン」(3380円)“UMIUMAグルメ”としてラインナップされています。

GINZA ONO Gratia-Smoke Dining 公式サイト:
https://ono-group.com/restaurant/ginza-ono-gratia-smoke-dining/

産地と食をつなぐ“うみうま”の取り組み

復興水産加工業販路回復促進センター 代表機関 全国水産加工業協同組合連合会 業務部課長 弥永健次朗氏

「三陸・常磐 うみうまフェア」は、東日本大震災で被害を受けた水産加工業者の販路回復を目的に、2015年に設立された「復興水産加工業販路回復促進センター」の取り組みのひとつです。

震災から年月が経ち、設備などの復旧は進んだ一方で、失われた販路の回復や人手不足といった課題はいまも残されています。 そうした状況を背景に、三陸・常磐地区の水産加工品の魅力を全国に発信する応援ブランドとして立ち上げられたのが「UMIUMA」です。

本フェアでは、全国各地の飲食店とタイアップし、三陸・常磐の水産加工品をシェフの感性で料理に仕立てて提供。食を通じて、産地や加工業者の取り組みに自然と触れられる点も、このフェアならではの魅力といえるでしょう。

三陸・常磐の思いがつまった“うみうま”を体感

今回の試食会で提供された三皿からは、水産加工業者と飲食店、それぞれの思いが重なった丁寧な仕事と確かな味わいが伝わってきました。
「三陸・常磐うみうまフェア」は、関東・関西・愛知・広島・福岡の飲食店で開催。
地元にいながら東北の海のうまみを楽しめる機会として、注目したいフェアです。

「UMIUMA -三陸・常磐うみのうまいものブランド-」公式サイト:https://umiuma.jp/

<取材・撮影・文/櫻井れき>