子育て中の家庭に嬉しいサービス“子育て支援パスポート”とは?

子連れでお出かけするのって何かと大変!おむつ替えや授乳室があるか、そもそも子連れ歓迎かどうかなど心配も多いですよね。でも子どもとお出かけを楽しみたい!いろいろなところに連れて行ってあげたい!というのが子育て中のパパやママの願いだと思います。
そんなパパやママに知ってお得&知っておくと安心な“子育て支援パスポート”をご紹介します。

“子育て支援パスポート”とはどんなもの?
子育て世帯を社会全体で応援しようと、国・地方自治体と企業・店舗が連携し、子どものいる家庭に、各種割引・優待サービスや外出サポートを提供する事業が“子育て支援パスポート事業”です。パスポートは居住している自治体から無料で発行することができ、店頭で提示することによって様々なサービスを受けることができます。

※画像:内閣府HPより

元々は各都道府県が個々に始めた事業だったため、名称をはじめ入手方法や対象世帯、利用条件、パスポートのデザインや形態、本人確認方法が自治体により異なります。詳細は内閣府HPより、居住している自治体のパスポート紹介ページをご確認ください。
・内閣府HP 子育て支援パスポート事業 全国共通展開参加自治体リンク集
URL:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/passport.html

サービスの提供例
サービス内容はお店や施設などにより様々で、下記のようなサービスのいずれか一つ以上が用意されています。
<乳幼児連れの外出サポート>
・授乳やおむつ交換場所の提供
・ミルク作り用のお湯の提供
・トイレにベビーキープ設置
・キッズスペースの設置
・ベビーカー入店可能
・妊婦・乳幼児連れ優先駐車場の設置
<お得なサービス・商品代や飲食代などの割引>
・ポイント付加サービス
・各種割引、優待サービス
・ローンなど金利の優遇
・特典の提供
商品の割引もあるのは経済的負担も多くかかる子育て世帯には嬉しいサービスですね。協賛店舗は子育て支援事業に理解と賛同をしているため、子連れの利用を歓迎してくれる雰囲気も親としては嬉しいポイント。温かい対応をしてくれると安心してお店や施設を利用することができますよね。

パスポートの入手方法
“子育て支援パスポート”は対象年齢の子どもがいる世帯に発行され、費用はかかりません。入手方法は自治体によって異なり、専用の申請用紙に必要事項を記入して自治体の窓口に提出するところや、専用アプリをスマホにダウンロードし、利用者登録することにより申請できる自治体も多くあります。パスポートの形態も、カードやチラシなど紙ベースのものやスマホ画面などデジタルパスポートなど自治体により様々です。 申請できる子どもの対象年齢は、多くの自治体が18歳未満としていますが、18歳以下や中学生以下、小学生以下が対象など、こちらも自治体によって異なります。また妊娠中の方がいる世帯も対象になる自治体や、子どもが同伴していない親だけでもサービスを受けられる地域、さらには“多子世帯向けのパスポート”を推進している自治体もあるので居住している自治体の取り組みチェックしてみましょう。

画像:内閣府HPより

パスポートの利用方法
利用方法は、協賛店舗や施設にて“子育て支援パスポート”を提示して利用したい旨を伝えるだけ。店舗や施設によっては、必要事項を記入する場合や、子どもの年齢確認を求められる場合もあるので母子手帳や健康保険証をお忘れなく。
また、各自治体が発行した“子育て支援パスポート”を別の自治体でも利用できる全国共通展開が2016年4月にスタートし、2017年4月からは47すべての都道府県で相互利用が可能となっています。受けられるサービスは利用先の都道府県・店舗が設定した対象・利用条件・サービス内容となりますが、帰省や旅行でも利用できるのは嬉しいですね。

※画像:内閣府HPより

全国共通展開参加店舗には、目印となるよう全国共通ロゴマークのステッカーが掲示されるなどしています。

まずは居住している自治体HPの“子育て支援”ページから、パスポートの入手方法や協賛店舗をチェックしてみましょう。多くのサポートや特典があるので知らずに損をしているかもしれませんよ!かくいう筆者も幼い子どもを持つママですが、実は“子育て支援パスポート”の存在は知りつつも使ったことがありませんでした。筆者の住む東京では“子育て応援とうきょうパスポート”という名称で、対象は18歳以下と妊婦が利用できます。パスポート形態はデジタルパスポート、区市町庁舎等で配布しているチラシに印字されている紙パスポート、申請すれば点字付きの紙パスポートの3種類があり、東京都の子育て情報サイトやアプリから協賛店舗を検索することもできます。今まで何十回と利用してきたファーストフード店では特別価格のセットが、最寄り駅の靴屋では割引、レストランでの景品プレゼントなど、今回初めて具体的な利用先を知り、今まで損をしていたなぁと痛感しています。一方パスポートの提示をすることもなく、協賛店舗でおむつ替え設備や授乳室を使わせてもらっていたり、キッズスペースで遊ばせたり、知らず知らずのうちに多くの恩恵を受けて子育てをしてきたのだなということにも気付きました。“子育て支援パスポート”に理解を示し協賛する店舗が広がると共に、社会全体が子育てに協力していけるようになると嬉しいです。現在子育て中のパパやママ、プレパパ・プレママは“子育て支援パスポート”を活用し、賢く楽しい子育てをしていきましょう!


参考:
・子育て支援パスポート事業の概要 / 内閣府
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/passport/pass_tenkai.html
・子育て支援パスポート事業紹介動画【令和4年版】/ 内閣府
https://www.youtube.com/watch?v=zcLwHZWoYOY
・東京都福祉保健局https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/passport/passport01.html