ゴールデンウィークが近づくと、「今年はどこに行こうか」と予定を考える時間も少し楽しみになります。旅行やテーマパークなど定番の選択肢は変わらず人気ですが、ここ数年はその過ごし方に少しずつ変化が見られるようになっています。
実際に、予定を共有できるカレンダーアプリ「TimeTree(タイムツリー)」に登録された予定データを見てみると、王道のレジャーが上位に並ぶ一方で、若い世代を中心に“近場で気軽に楽しむ”動きがじわじわと広がっていることが見えてきます。ピクニックやいちご狩りといった、無理をせずに楽しめるアクティビティが増えているのは、今の時代らしい変化とも言えそうです。
遠くへ出かけるだけがGWではなく、身近な場所でゆったり過ごす選択肢も当たり前になりつつある今。今年のGWは、これまでとは少し違った過ごし方を選ぶ人も増えているのかもしれません。
GWの定番はやっぱり強い 王道レジャーとしてのBBQ

ゴールデンウィークの予定としてまず目に入るのが、やはりバーベキューです。ここ数年の動きを見ても、その人気は安定しており、他のレジャーと比べても存在感の大きさが際立っています。屋外で気軽に楽しめるというシンプルさも、長く支持されている理由のひとつなのかもしれません。

特に注目したいのは、10代や20代といった若い世代での動きです。年ごとに多少の増減はあるものの、全体としてはゆるやかに増えており、若年層の間でも定番の過ごし方として根付いている様子がうかがえます。大人数で集まる機会が増えるゴールデンウィークにおいて、仲間や家族と一緒に過ごせるバーベキューは、自然と選ばれやすい存在なのかもしれません。
また、最近では自然の中で過ごすことそのものに価値を感じる人も増えているようで、アウトドアの中でもハードルの低いバーベキューは、その入り口としてちょうど良いポジションにあるとも考えられます。特別なスキルや準備がなくても楽しめる手軽さと、非日常感を同時に味わえるバランスの良さが、多くの人に選ばれている理由といえそうです。
「遠出しないGW」若者に広がる近場レジャーの流れ

ここ数年の動きの中で特に印象的なのが、若い世代を中心に“近場で楽しむ”アクティビティが増えている点です。中でもピクニックやいちご狩りといった予定は、2023年頃を境に右肩上がりで伸びており、これまでのゴールデンウィークのイメージとは少し違った過ごし方が広がりつつあるようです。
とくにピクニックは10代の伸びが大きく、2026年には20代とほぼ並ぶ水準まで増えているのが特徴的です。わざわざ遠出をしなくても、公園やちょっとした自然のある場所で気軽に楽しめるという手軽さが、今のライフスタイルにフィットしているのかもしれません。予定を詰め込みすぎない、自分たちのペースで過ごせる点も、選ばれる理由のひとつと考えられます。

いちご狩りについても同様で、日帰りで行ける距離感や、体験としての分かりやすさが人気につながっているようです。写真を撮ったり、その場の雰囲気を楽しんだりと、特別な準備をしなくても満足感が得られる点も、若い世代にとっては魅力的に映っているのかもしれません。
こうした傾向を見ると、ゴールデンウィークは「遠くに行くイベント」から、「身近な場所でゆったり楽しむ時間」へと、少しずつ価値観が変わってきているようにも感じられます。
キャンプは減少 グランピングは増加 アウトドアの変化

同じアウトドアでも、ここ数年で選ばれ方に変化が出てきているようです。代表的なのがキャンプとグランピングの違いです。どちらも自然の中で過ごすアクティビティですが、その動きは対照的なものになっています。
キャンプは2022年頃を境に、全体として予定数が減少傾向にあります。コロナ禍では人との距離を保ちながら楽しめるレジャーとして注目されていましたが、状況が落ち着くにつれて、その需要も徐々に落ち着いてきた様子が見えてきます。準備や片付けに手間がかかる点も、継続的に選ばれにくい要因のひとつかもしれません。

一方で、グランピングは10代を中心に増加傾向にあります。宿泊施設として整備された環境でアウトドアを楽しめるため、テント設営などの手間がなく、より気軽に自然を体験できる点が支持されているようです。さらに、おしゃれな空間や景色を楽しめることから、写真として残したくなる要素もあり、そうした視覚的な魅力も人気を後押ししていると考えられます。
こうした流れに加えて、近年の暑さの影響も無視できないポイントです。快適に過ごせる環境が整っているグランピングは、気候の変化とも相性が良く、無理をせずアウトドアを楽しみたいというニーズに応えているようにも見えます。同じ自然の中で過ごす時間でも、「どう楽しむか」に変化が出てきていることが、こうした動きから見えてきます。
GWの過ごし方は“気軽さと快適さ”へ
ゴールデンウィークといえば遠出や旅行というイメージが強いものですが、今回のデータからは少し違った流れも見えてきました。バーベキューのような定番のレジャーが引き続き人気を集める一方で、ピクニックやいちご狩りといった“近場で気軽に楽しめる過ごし方”が広がっている点は、これまでとの大きな違いといえそうです。
さらにアウトドアの中でも、キャンプからグランピングへと選ばれ方が変化している様子からは、「楽しさ」だけでなく「快適さ」や「手軽さ」といった要素がより重視されていることもうかがえます。無理をせず、自分たちのペースで過ごせることが、今のゴールデンウィークのスタイルになりつつあるのかもしれません。
予定の立て方ひとつにも、その時代の空気が表れるもの。今年のゴールデンウィークは、少し肩の力を抜いて、身近な場所でゆったり過ごしてみるのもひとつの選択肢として、自然に広がっていきそうです。









